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Oct 8, 2010

人の顔が見える火山観測体制の確立を

火山学会の秋季大会前日に火山観測に関する集会が開かれた.火山国日本と言いながらも気象庁がきちんと火山活動の観測をしているのがわずかに47火山,しかも多くは地震観測1点という貧しい状態である.先進国といいながらも教育と同様に火山観測も置き去りにされている.しかも,困ったことはその観測体制のなかに人の顔が少しもみえないことである.観測を強化したと言いながらも,測候所が全国から消えようとしている.地元に火山を見つめる人がいるのが最大の観測ではないだろうか.

Oct 3, 2010

10年ぶりに上高地から焼岳へ

焼岳から遠ざかっていた。山に機材を持ち上げるのが辛くなったからである。どうしても焼岳に登らざるを得ない理由があり、森林署の人と焼岳に登る。前夜はこれまた懐かしい中の湯、風呂から見える穂高が素敵だった。そして四苦八苦して中尾峠に登る。峠はしっかりとササが茂っていた。昔を懐かしみながら頂上を見上げれば、そこらじゅうから噴気が上がっていた。

Aug 31, 2010

スマトラのシナブン火山噴火

スマトラのトバ湖の北方に位置するシナブン火山が8月29日に噴火した.この火山は最後の噴火が1707年,400年前である.インドネシアでは当然ながらいかなる監視もされていなかった.まだ噴煙は上空2000mほど.一部では溶岩流出の情報もあるが,確認されていない.噴火と同時にインドネシア火山調査所も地震計を設置している.最近噴火がない火山といえ,火山活動の監視は,火山国では絶対に必要なことである.(写真はアンタラ通信による)溶岩流出を伝えるサイト しかし火山調査所は未確認 

Jul 30, 2010

王滝での木曽と伊那の理科教師研修

王滝中学の先生の紹介で木曽郡と上伊那郡の理科教師研修会に出かけた.雨の降る中,コーラでの火山噴火模擬実験と溶岩流再現ゼリー,そして産総研の及川さんによる御嶽山火山灰の田の原露頭の見学と盛りだくさん.実験は学生の小澤君と松村君が指揮する.楽しんで御嶽山の火山灰を理解する.大変いいことだ.こんな機会を設けてくれた王滝中学の川上さんに感謝する.

Jul 18, 2010

「御嶽山」出版のサイトを公開

信濃毎日新聞社から「御嶽山:静かなる活火山」を出版して一ヵ月。もっとも伝えたい地元に本屋さんが少ないという厳しい条件。でも、たとえば中津川の先輩3人で50冊、御嶽の常宿ケヤキの湯で20冊と知人が大奮闘してくれる。ありがたいものだ。また、読んだ人がいろんな感想を届けてくれる。さらに、出版後も御嶽山から嬉しいニュースも、聞きたくないニュースも届く。そんなことを整理して、「御嶽山:静かなる活火山」のサイトを作成した。なお、御嶽山の防災のポータルサイトも準備し、秋までに公開したい。

Jul 10, 2010

王滝中学に小林武彦コレクション

アジア航測の千葉さんが王滝中学で貴重な溶岩コレクションを見つけた。誰が寄付したか不明だがいくつもの溶岩が理科室の前に並ぶ。その一つを見て、千葉さんが驚く。溶岩は1991年雲仙普賢岳噴火の初期のもの、彼自身も持っていないという.さらに86年大島噴火の新鮮な火山弾、ハワイキラウェア火山のペ レーの毛まで。寄付した火山学者の推測が始まった。溶岩の噴出年代、そして御嶽に深い関わりのある人、富山大を辞められた小林武彦さんと意見が一致した.ありがとう、小林さん.粋な計らいです。

Jul 9, 2010

千葉さんと私で王滝中学で御嶽山の授業

御嶽山を調査している千葉達朗(アジア航測)さんがそのふもとの王滝小中学校で火山の授業をしてくれた。79年噴火後に生まれた中学生にとり、活火山として御嶽山を学ぶ機会も少ない。そんなこともあり、私と二人、小学校6年生から中学3年生、計40名の授業となった。小6から4学年の授業に私は苦労したが、千葉さんは86年大島噴火のビデオなど火山噴火の話をうまくまとめた。千葉さんは来週、この中2の御嶽登山に同行する。大学のスタッフ以上の地域貢献に頭が下がる。

Jun 16, 2010

「御嶽山 静かな活火山」を出版

1979年10月 御嶽山が噴火、実に有史初の噴火だった.そしてその後2回の噴火、ごく小規模な噴火ながらも少しづつ噴火の先行現象が観測できるようになった.地元の人は御嶽山を大神さまと称す、その大神様らしく実に律儀な火山である。先行現象もすこしづつ明らかんなってきた。しかし、地元は地域の存在が問われるほど厳しい条件になっている.そんな中でも、大神様とともに生きる動きが今日も届く。信濃毎日新聞社発行。読者の声や出版後の御嶽の様子 信濃毎日の紹介サイト

Jun 15, 2010

浅間山 登山道にも噴火警戒レベルの掲示板

浅間山で測量していた。追分から前掛山への登山道入り口に火山活動状況を知らす噴火警戒レベル1がきちんと掲示されていた。その隣は噴火ハザードマップが簡略ながら記された看板だった。ちなみに浅間山では噴火レベルは4月15日に2から1へ落とされた。少しながら、噴火防災も確実に進む。残念ながら浅間山観測所も軽井沢測候所も廃止されている。

Dec 15, 2009

フィリピンのマヨン火山で溶岩流出

フィリピンのマヨン火山で頂上からの溶岩流出が活発になった。富士山のような孤高の美しい火山で、この8月に初めて訪れた。来年度から本格的な共同観測を始めようとしている矢先である。非常に興味あるデータが観測されていたが、この火山もマグマソースがどこに存在するか未だに解明されていない。もっとも地震観測点も3点しか展開されておらず、震源の正確な位置も把握されていない。それでも南西麓のLegazpiの住民9000世帯が避難したと現地のマスメディアは伝える。写真はLava flows from the crater of Mayon volcano in Legazpi, Albay province, Philippines. Photograph: Charism Sayat/AFP/Getty Images.

Nov 20, 2009

高山市の噴火防災体制

高山市は平成の大合併で周りの町村を吸収し、日本でも最も広域の市町村となった。大阪府に匹敵する広さという。それがゆえ、一気に活火山を5つも持つことになった。しかし、御本家の旧高山市は活火山を眺めるだけで、火山は一つもなかった。そんなことから、噴火防災が大幅に立ち遅れ、今年初めて市としての噴火防災訓練を中尾地区で行った。それもそのはずである。高山市の防災は総務課が担当する。
一方、津波防災で先進的な取り組みを行う錦地区では、2004年に紀勢町として安全防災課が設置されている。三重県の町村としては最初の防災担当課だったという。
高山市の噴火防災を進めるには、まず市の体制づくりが最優先の課題である。

Oct 28, 2009

御嶽山の噴火から30年

1979年、御嶽山有史初の噴火から30年が経過した。当時、御嶽山噴火を信じた研究者は皆無だろう。日本の噴火史上で小さな噴火ながらも、御嶽山噴火が与えた衝撃は大きい。なにせ、噴火予知計画にあのセントヘレンズ噴火と並んで記されている。
噴火からやっと御嶽山の火山研究が始まった。そして、地味な研究に取り組んだ若手研究者は最近成果を上げている。火砕流を伴う噴火が最近1万年間に4回、小規模な水蒸気噴火は最低10回、決して侮れない噴火履歴である。
しかし、そんな火山でも最近2回の小規模な噴火は日時が特定できていない。決して観測網は充実していない。そして、周りの町も大変だ。人口1千人を割った王滝村は赤字再生団体を辛うじて避けたが依然厳しい財政だ。高根村も高山市に含まれたが、一気に五活火山を抱えた高山市は火山防災はまだまだだ。
豊かな自然を抱える御嶽山だけに私たちもしっかりとした体制を確立する必要がある。

Oct 26, 2009

JICA研修生と伊豆諸島、三宅と八丈の旅

2006年に地震と津波、噴火に関するJICA研修を立ち上げた時から、伊豆諸島の三宅島と八丈島を訪れている。三宅島は言うまでもなく2000年の噴火で島民が4年半にわたり全島避難した島である。現在も時々強い火山ガスに襲われる。一方、八丈島は2002年には八丈富士近くまでマグマが上昇しながら大事にならず、火山が楽しめる極めて平和な島である。普段なら、噴火災害だけの見学になるが、火山の楽しさを学ぶ見学も必要と考える。

Oct 25, 2009

御嶽山火山噴火緊急減災対策

国土交通省のもとで、御嶽山火山噴火緊急減災対策会議が立ち上がった。御嶽山は岐阜と長野の県境にあるだけに噴火対策も極めて微妙だ。一県だけでなく、きちんと協議が費つ余王である。
今年も夏の調査から御嶽山の火山活動で新たな認識が生まれた。最近1万年間に最低4回の火砕流を伴うような噴火があったこと、そのうち一つの火口は継子岳より北側とも推定される。年々、改まる火山活動の認識に対応できる噴火減災対策が必要である。
また、この地域の大規模な過疎化により、夏季には住民よりも多くの観光客が滞在する。観光客にも目を向けた減災対策が求められている。

Oct 6, 2009

火山防災エキスパートもよいが

内閣府は平成21年9月より、各地の火山防災対策の立案等の支援のために火山防災対応の経験者を火山防災エキスパートに採用し、地方公共団体等に要請に応じて派遣します。確かに、火山噴火は頻度の低い災害だけに、初めての経験となる地方自治体も多く、親切な制度で、防災のために前進かもしれません。
しかし、その反面、地域防災の要になる測候所は来年4月でとうとう全廃されます。都議会も存続の意見書を提出した三宅島測候所は4月1日に、この10月に軽井沢測候所も廃止されました。ウェイブサイト上でも三宅島測候所は消えました。地方切り捨ての代償は火山防災エキスパート導入程度では解決しないものです。

Oct 5, 2009

秋田駒ケ岳に26番目の火山噴火警戒レベル

気象庁により、3年前から全国の活火山に導入されていた噴火警戒レベルが、この10月から秋田駒ケ岳にも導入さる。26番目の噴火警戒レベルである。この噴火警戒レベルは平常の1から、危険な5までに規定されている(詳しく)。
この噴火警戒レベルの最大のセールスポイントは、静穏をきちんと記していることだ。すなわち、気象庁がこの火山は現在安全ですと宣言している。この点を火山の地元は大いに活用すべきと考える。「○○火山は現在安全です」と真正面から取り上げればいいのだ。
もちろん、気象庁は地元の期待を裏切らないよう、しっかりと監視体制を築いてほしいものである。

Oct 4, 2009

王滝村が携帯サイトで御嶽山登山情報を提供

 今年の夏も、高齢者の登山遭難が多く伝えられた。たしかにウェイブサイトでの登山情報は、登山の最中にアクセスも困難で、実際に登山者に情報を提供することは難しい。その点、携帯サイトならば登山中にもチェックが可能となる。そんな意味から、王滝村は御嶽山の登山情報を携帯サイトで提供している。王滝村は赤字財政にも関わらず、07年噴火を契機に王滝山頂まで防災無線を開設した。

Oct 3, 2009

桜島南火口で噴煙高3000mの噴火

桜島が噴火した。昨年末から火山活動が活発化していた昭和火口でなく、1980年代に活発な噴火を繰り返した南岳である。10月3日夕方、噴煙は高度3000mほどまで上がる。爆発噴火の規模は、1980年代の南岳での噴火が活発な時期と同じレベル、昨年からの昭和火口での噴火と比べ大きい。問題はこの先の推移だ。溶岩流出まで発展するかどうか、まだ読めていない。(写真は鹿児島地方気象台による、撮影場所も、資料)