Aug 31, 2010

スマトラのシナブン火山噴火

スマトラのトバ湖の北方に位置するシナブン火山が8月29日に噴火した.この火山は最後の噴火が1707年,400年前である.インドネシアでは当然ながらいかなる監視もされていなかった.まだ噴煙は上空2000mほど.一部では溶岩流出の情報もあるが,確認されていない.噴火と同時にインドネシア火山調査所も地震計を設置している.最近噴火がない火山といえ,火山活動の監視は,火山国では絶対に必要なことである.(写真はアンタラ通信による)溶岩流出を伝えるサイト しかし火山調査所は未確認 

Aug 26, 2010

王滝山頂にも地震計を設置

昨日に引き続き、御嶽山登山。当然ながら足は重い。九人も登れば、年寄りは空身。それでも王滝山頂まで三時間。着いた時にはすでに穴も掘り終っていた。西風ながら、硫黄臭は強い。下りですら二時間、四時に帰途に着くが、疲れ果てた身体で下山後三時間の運転もキツかった。初雪の頃に撤収する。

Aug 24, 2010

御嶽山八合目に地震計を設置

JICA研修生に御嶽火山の話をしたところ、登りたいというリクエストが上がった。どうせ登るなら地震観測はいかがと中道さんが乗ってきた。そんなことで、本日、八合目に登る。モスリムの二人も断食を中断して登る。曇り空は暑くなく快適、だが不摂生の身にはこたえる。明日は王滝山頂に設置する。

Aug 17, 2010

空から御嶽山

国土交通省の災害ヘリで御嶽山を眺める機会があった.上松のヘリポートからわずか10分、王滝山頂である.07年に噴火した火口では依然として噴気が続き,黄色硫黄も着いている.地獄谷の中腹でも噴気は続く.飛騨側に回れば,巌立の溶岩流が見事に流れ下っている.雲でニノ池などの火口湖はみえなかった.次は,アリューシャン列島と同様に,是非ともヘリで機動的な観測をやってみたい.同乗した王滝村村長さんの写真

Aug 10, 2010

ベトナムの地震活動

8月上旬,機内泊を含め3泊という強行軍でハノイに出かけた.最近気になっているベトナム北西部の地震活動,そこでいかなる観測がなされているかきちんと調べる必要があった.左はDuongさんが調べてくれた最近10年間ほどの地震活動である.たしかに観測網は整備されないながらもUSGSでは検出できない地震活動が観測されていた.やはり北西部ではM6-7の地震が十分に想定され,しかもそこに巨大なダムの建設が進んでいる.これだけの能力がある国と私たちはもっと連携する必要がある.帰りにXsun教授の弟さんから餅米で作った密造酒を頂いた.